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脳に人工知能チップを入れる時代がやってくる? [科学]

コンピュータソフトとプロ棋士が対局する「第3回電王戦」が3月29日に第3期局が行われ、負けが続いていた人間の方が第3局でようやく勝ちましたが、これにより、深く考えさせられたことがあります。



コンピュータに人間が全敗する日


コンピュータの人工知能は日々、日進月歩で進化することをやめません。つまり、将棋に限らず、人間の脳がコンピュータに負ける日が必ずやって来るのです。何をやってもコンピュータの人工知能に人間の脳は敵わないのです。そんな悪夢のような時代が直ぐそこまでやって来ています。

4月3日付の日本経済新聞電子版には、この電王戦の主催者、川上量正ドワンゴ会長のインタビューが載っていますが、川上氏は、やがて、人間の脳は何をやってもコンピュータの人工知能に勝てない時代がやって来るとし、そのときは、愚鈍でしかない人間の脳には見切りをつけて、やがて人類は、脳にチップを埋め込み、コンピュータとシンクロさせて活動する時代がやって来ると断言しています。

その時代では、もう何をやってもコンピュータの人工知能に人間の脳は勝てないのです。そんな馬鹿な、と思っている人は少ないと思いますが、人間の脳の情報処理能力よりもコンピュータの人工知能の情報処理能力をくらべれば、既に、コンピュータに軍配が上がっています。


コンピュータと人間の脳がシンクロする


コンピュータの人工知能に人間が全敗する日は必ずやって来ます。そのような時代は、人工知能のアルゴリズムの優劣で、人間の収入に格差が生じる時代なのかもしれません。うまいアルゴリズムが見つかれば、コンピュータの人工知能はそれに書き換えられ、そして、人工知能は自然とコンピュータ自身により、学習しながら、賢くなることをやめないのです。ドワンゴ会長の川上氏のように、人間の脳にチップを埋め込んで、人間の脳とコンピュータがシンクロしてあらゆることをコンピュータが行うという時代が必ず来るに違いありません。

現在、人間は、端末をスマートフォンからウェアラブルなコンピュータへとその軸足を移そうとするまさにその時代に遭遇していますが、脳にチップを埋め込まないまでも、ウェアラブルなコンピュータ端末でスーパーコンピュータと24時間繋がり、情報処理を行うことはもはや不可能ではありません。クラウドがそうですが、時代は、高性能なスーパーコンピュータに端末を通して繋がることで、より「快適」な日常を手に入れようと躍起になっています。


「ユートピア」はあるのか?


しかし、それを手にしたからと言って人間の欲望が満たされるかと言えば、「心の飢餓感」はさらに増すように思います。たぶん、コンピュータは賢くなることをやめませんが、それでも「心」を持つまでには至らないと思います。

つまり、絶望や苦悩はコンピュータが賢くなればなるほどにくっきりと浮き彫りにされ、人間は全身全霊でそれを受け止めなければならなくなる筈です。つまり、悩むことが人間に残された課題なのです。20世紀には、社会主義という壮大で残酷な実験が行われ、その「ユートピア」は幻でしかなかったことが21世紀になり、ほとんどの国の人々が理解していますが、その失敗に終わった社会主義的なるものを個人が引き受けなければならないのです。

これは、大変辛いことで、それに堪え切らなければ、後は自死するのみという瀬戸際まで、人間は追い込まれる筈です。そのときに、果たして、人間は、喜んでそのような生を受け入れるのかどうかは解かりませんが、しかし、好むと好まざるとに関係なく、コンピュータが人間の脳に比べて、物凄く賢くなるのは時間の問題です。








タグ: 人工知能
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