SSブログ

ブルガリアの吸血鬼は本物か? [歴史]

AP通信の報道によりますと、「ブルガリアで『バンパイア』の骨が出土?」という記事が、2012年6月7日付の記事で報道されています。その骨は、東欧のブルガリアで見つかったというものです。また、ポーランドでも同じように吸血鬼の遺体の骨が見つかってのではないかと言われています。

東欧といえば、吸血鬼伝説の本場、ルーマニアの15世紀の人物、ヴラド・ツェペシュをはじめ、その残虐な殺人方法から「吸血鬼」を疑われた殺人者など、欧州では吸血鬼伝説は事欠きません。

しかし、ブルガリアで発見された骨というのは、吸血鬼の特徴である長い牙が見つかったのではなく、胸部に鉄製の杭が打ち込まれていたため、吸血鬼だと判断されたようです。

欧州では吸血鬼を葬り去る方法の一つとして、胸に木の杭を打ち込むというものがあり、東欧では、生きているうちに悪行を行った人物は吸血鬼になると考えられていたために、墓から出てこられないように埋葬する前に、胸に鉄や木の杭を突き刺したと言われています。

今回ブルガリアで発見された遺体は約800年前のものですが、東欧では20世紀初頭まで、このような風習が行われていたと言います。つまり、今回発見された遺体の骨は、吸血鬼の骨というのではなく、吸血鬼になる可能性があるほどに生前に悪行を行った人々である可能性が高いのと見られています。

しかも、吸血鬼の存在を信じている人は欧州には今も少なからず存在していて、十字架の木の杭やナイフなどと言ったものがまとめられた「吸血鬼退治セット」というものがあります。

この「吸血鬼退治セット」には偽物も数多く出回っていますが、中には、オークションで本物が出品されることもあるそうです。吸血鬼退治セットが存在するので、吸血鬼が存在するとは言えませんが、今回ブルガリアで発見された遺体の数々から、欧州の人々にとっては、吸血鬼はとても身近な存在だったことがうかがい知れます。

また、ポーランドの南の町グリウィツェで建設中の道路脇から7月に、4体の白骨死体が発見されました。この骨に関して、考古学者の間では吸血鬼ではないかとの説がまことしやかに語られているのです。

埋葬された遺体は、首から上が切断され、両膝または両脇の間に置かれた形で埋葬されていたのです。そのような遺体がその他にも13体見つかっています。

今回発見された遺体の置かれ方は、吸血鬼を殺して埋めるときの儀式に似ていると言います。また、骸骨を取り巻くように石が置かれていたのも「吸血鬼が復活するのを防ぐ埋葬方法」とのことです。

ブルガリアで発見された遺体は、胸に鉄製の杭が突き刺されていますので、これは、吸血鬼を埋葬する仕方を踏襲するもので、当時の人々が死後に吸血鬼として復活することをとても恐れたことが解かる遺体の埋葬方法と言えます。








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

前田のつぶやき

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。