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風雲急を告げるウクライナ情勢、一世紀前の様相に似てきているのか? [社会]

ウクライナで起きた政変は、どうやらロシアの逆鱗に触れてしまったようです。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ南部のクリミア半島に軍事介入を強めていて、予断を許さない緊迫した状況にあります。

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米国と欧州に温度差が


ロシアはクリミア自治共和国を分離・独立をさせて、クリミア半島にあるロシアの黒海艦隊の要衝を確かなものにし、ウクライナ暫定政権と欧米を揺さぶるのを目的にロシアはクリミア半島に軍事介入したものと見られます。それに対する欧米側ですが、米国と欧州ではウクライナ情勢に対するスタンスに違いが見られます。欧州は、ロシアから天然ガスの供給を受けているので、対露に対して慎重論が根強くあります。

ロシアがウクライナに最後通告?


3月3日には、ロシア艦隊がクリミアのウクライナ軍に投降しなければ攻撃するという最後通告をしたと報道さしれましたが、ロシア側からは「軍はウクライナに内政干渉しない」「まだ侵攻の段階にない」などの声が伝えられています。

クリミア半島は、ロシア系は住民が多く住む地域で、クリミア自治共和国議会は、自治権の拡大の是非を問う住民投票を3月30日に実施する方針を決めました。これは、ウクライナ中央政府とは距離を置き、権限の拡大を求めるもので、クリミア自治共和国の大事な行く末を決める国民投票になります。

ロシアはウクライナの暫定政権が親欧米であることに我慢できない模様です。何故なら、クリミア半島のセバストポリには ロシアの黒海艦隊の基地があり、ここは、ロシア国外にある唯一の本格的な海軍基地なのです。それを手放すことはロシアにはできっこない話なのです。

腐敗しきったヤヌコビッチ前大統領


ウクライナ暫定政権のシルアノフ財務相は、3日、親欧米派と対立を深めるクリミア自治共和国に対して金融支援することを決めました。

このウクライナの政変劇のきっかけは、ヤヌコビッチ前大統領が行った外交政策の転換にあります。半年以上にわたってヤヌコビッチ前大統領はEUと関係構築の交渉をしていました。それは、唯、ヤヌコビッチ前大統領の懐を潤すしかないものとウクライナ国民は冷めて見ていました。国民の多くは、EU参加でヤヌコビッチ前大統領の政治の私物化が透明化されるものと期待していたのです。

ウクライナ国民はEUとの関係構築は、1600億ユーロの無償援助をEUから得、その代償としてウクライナ国内では外国企業の市場独占という憂き目を見ますが、しかし、その大半がヤヌコビッチ前大統領の懐に入るという算段だったようですが、欧州側がこの腐敗ぶりを見切り、このウクライナの提案を断りました。すると、その途端にヤヌコビッチ前大統領はロシアに150億ユーロを支援してくれるようにロシアに歩み寄ったのです。最初は、このヤヌコビッチ前大統領の方針転換に反対するデモがきっかけと言われています。

このデモはウクライナがEU統合を求めたものでは決してなく、腐敗しきったヤヌコビッチ前大統領に対する反発によるものだったと言われています。

一世紀前のバルカン半島を彷彿とさせる?


これに対して、米国のオバマ大統領の出方に注目が集まっています。オバマ大統領は、3月4日朝時点で、ロシアを孤立させるよう経済制裁や査証(ビザ)の発行を停止するのを欧米各国と日本に同調するように求めています。しかし、ロシアのプーチン大統領の強硬姿勢は崩れそうにはなく、日本経済新聞では、一世紀前の欧州の火薬庫のバルカン半島で起きた紛争に、このクリミア半島の問題が似ていると報じていて、何ともきな臭い状況になってきました。








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