ビットコインの価値が急落!その原因とは? [社会]
インターネット上で流通する仮想通貨「ビットコイン」の価値が現在大きく揺らいでいます。それは、東京都内の企業が運営するビットコイン取引所、Mt.Gox(マウントゴックス)が突然取引を全面的に停止したためです。これにより、ビットコインの価値が急落しているそうです。
-PR-
ビットコインとはインターネット上で利用できる仮想通貨のことです。ビットコインは2009年に誕生し、発行額は、一時的にとはいえ、1兆円を超えました。ビットコインは、普通の通貨とは違って、お金のように実体を持たずに、ネットのデータのみが存在するというもので、また、政府や中央銀行の管理下にありません。
ビットコインは、買い物や海外旅行の送金などで使う事が可能で、クレジットカードや既存通貨とは異なり、手数料がほとんどかかりません。ネット取引においてビットコインは使い勝手がよく、欧米では新しい金融技術として注目を集め、米シリコンバレーには、ビットコインを扱うベンチャー企業が続々と生まれています。
しかし、円やドルなどの既存通貨との交換レートが激しく変動することに加えて、薬物や銃などの違法な取引やマネーロンダリングにも使われやすいという短所が指摘されています。
今回、ビットコイン大手取引所、マウントゴックスは、ウェブサイト上で、声明を公表しています。
それは以下の通りです。
○マウントゴックスの運営や取引市場に関する昨今の報道や潜在的な悪影響を鑑み、サイトやユーザー保護のため、当分の間、全ての取引を停止する決断に至った
○我々は綿密に状況を監視し、適切な対応をとる
このような簡単なコメントのようなものがウェブ上で掲載されて、マウントゴックスは突然取引を停止してしまったのです。
マウントゴックスが取引を停止した2月25日にビットコインは急落しました。2つの主要取引所の売値価格(平均)は、一時、1ビットコイン当たり420ドル前後と下落率が前日比で20%を超えました。当然、これはマウントゴックスが取引を停止したことによるものからです。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版は25日に、ニューヨークの連邦検察がマウントゴックスの問題の捜査を開始したと報じています。既に、同検察は、マウントゴックス側に召喚状を送り、書類の保全を命じたと伝えています。
今回のマウントゴックスの取引停止で単純計算で400億円相当のビットコインが宙に浮くと言われています。これまで、ビットコインは発行主がお金と違ってないにもかかわらず価値を生むという画期的な仕組みが欧米を中心に支持を集めてきました。
これは、欧州が欧州危機に見舞われたときに通貨ユーロに対する不信から、ビットコインを資金の逃避先として注目を集めたという背景があります。
しかし、ビットコインは、前述のように価格が激しく乱高下し、また、発行主なき匿名性による悪用が課題として、かねてより指摘されていましたが、今回マウントゴックスが機能不全に陥ったことは、それらとは無関係なことで、ビットコインにはまだ解からないリスクが潜んでいる可能性が高いと言えます。
マウントゴックスを運営する企業、ティバンは規模か小さ過ぎたとも言われます。マウントゴックスでビットコインを取引するには口座の開設のために認証を受ける必要があり、当初は10日営業日以内だったものが、次第に滞り始め、年明けには、最大2か月も認証待ちに陥っていたと言います。
この事に対して、ティバンは、「スタッフ40人程度で日々処理しているが、追いついていない」と説明し、植え続けるビットコインの利用者に対してティバンではすでにお手上げ状態だったことが予想されます。マウントゴックスの社長はフランス人のマルク・カルプレス氏で、ウェブサイトの重要なお知らせなどが英語だけだったり、不自然な日本語だったりと、取引停止する前から大きな問題を抱えていたようです。
そして、マウントゴックスは度々サイバー攻撃され、取引所にあるビットコインを凍結されてしまったと言います。
今回問題となったビットコインの取引所、マウントゴックスの取引停止は、ビットコインにはまだ乗り越えなければならない問題が残されていることを露呈し、そして、今回の事で被害をこうむった会員に対する保護は全く行われないということです。つまり、ビットコインは、発行主がないのです。お金であれば、国が発行したものなので、国によって保護の対象になりますが、ビットコインでは全くそのような保護はいかなる機関も行えません。全てが自己責任となります。
投資先としてビットコインが大注目を集めていましたが、今回のマウントゴックスの取引停止は、ビットコインに暗い影を残し、ビットコインに対する信用低下を招くことは避けられようがありません。現に、ビットコインは急落しています。
ビットコインは、このままでは一瞬花咲いた徒花として利用者にそっぽを向かれて、利用するのを避けるようになりかねません。そうならずに、ビットコインを新たな通貨として育てようとするならば、何らかの法整備が必要ですが、現時点では、ビットコインを規制する国が多く、ビットコインに対して寒風が吹いている状態です。
-PR-
ビットコインとは?
ビットコインとはインターネット上で利用できる仮想通貨のことです。ビットコインは2009年に誕生し、発行額は、一時的にとはいえ、1兆円を超えました。ビットコインは、普通の通貨とは違って、お金のように実体を持たずに、ネットのデータのみが存在するというもので、また、政府や中央銀行の管理下にありません。
ビットコインは、買い物や海外旅行の送金などで使う事が可能で、クレジットカードや既存通貨とは異なり、手数料がほとんどかかりません。ネット取引においてビットコインは使い勝手がよく、欧米では新しい金融技術として注目を集め、米シリコンバレーには、ビットコインを扱うベンチャー企業が続々と生まれています。
しかし、円やドルなどの既存通貨との交換レートが激しく変動することに加えて、薬物や銃などの違法な取引やマネーロンダリングにも使われやすいという短所が指摘されています。
ビットコインの何が問題となっているのか
今回、ビットコイン大手取引所、マウントゴックスは、ウェブサイト上で、声明を公表しています。
それは以下の通りです。
○マウントゴックスの運営や取引市場に関する昨今の報道や潜在的な悪影響を鑑み、サイトやユーザー保護のため、当分の間、全ての取引を停止する決断に至った
○我々は綿密に状況を監視し、適切な対応をとる
このような簡単なコメントのようなものがウェブ上で掲載されて、マウントゴックスは突然取引を停止してしまったのです。
ビットコイン、急落
マウントゴックスが取引を停止した2月25日にビットコインは急落しました。2つの主要取引所の売値価格(平均)は、一時、1ビットコイン当たり420ドル前後と下落率が前日比で20%を超えました。当然、これはマウントゴックスが取引を停止したことによるものからです。
米連邦検察が捜査開始
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版は25日に、ニューヨークの連邦検察がマウントゴックスの問題の捜査を開始したと報じています。既に、同検察は、マウントゴックス側に召喚状を送り、書類の保全を命じたと伝えています。
マウントゴックスはサイバー攻撃を受けていた!
今回のマウントゴックスの取引停止で単純計算で400億円相当のビットコインが宙に浮くと言われています。これまで、ビットコインは発行主がお金と違ってないにもかかわらず価値を生むという画期的な仕組みが欧米を中心に支持を集めてきました。
これは、欧州が欧州危機に見舞われたときに通貨ユーロに対する不信から、ビットコインを資金の逃避先として注目を集めたという背景があります。
しかし、ビットコインは、前述のように価格が激しく乱高下し、また、発行主なき匿名性による悪用が課題として、かねてより指摘されていましたが、今回マウントゴックスが機能不全に陥ったことは、それらとは無関係なことで、ビットコインにはまだ解からないリスクが潜んでいる可能性が高いと言えます。
マウントゴックスを運営する企業、ティバンは規模か小さ過ぎたとも言われます。マウントゴックスでビットコインを取引するには口座の開設のために認証を受ける必要があり、当初は10日営業日以内だったものが、次第に滞り始め、年明けには、最大2か月も認証待ちに陥っていたと言います。
この事に対して、ティバンは、「スタッフ40人程度で日々処理しているが、追いついていない」と説明し、植え続けるビットコインの利用者に対してティバンではすでにお手上げ状態だったことが予想されます。マウントゴックスの社長はフランス人のマルク・カルプレス氏で、ウェブサイトの重要なお知らせなどが英語だけだったり、不自然な日本語だったりと、取引停止する前から大きな問題を抱えていたようです。
そして、マウントゴックスは度々サイバー攻撃され、取引所にあるビットコインを凍結されてしまったと言います。
全て自己責任
今回問題となったビットコインの取引所、マウントゴックスの取引停止は、ビットコインにはまだ乗り越えなければならない問題が残されていることを露呈し、そして、今回の事で被害をこうむった会員に対する保護は全く行われないということです。つまり、ビットコインは、発行主がないのです。お金であれば、国が発行したものなので、国によって保護の対象になりますが、ビットコインでは全くそのような保護はいかなる機関も行えません。全てが自己責任となります。
投資先としてビットコインが大注目を集めていましたが、今回のマウントゴックスの取引停止は、ビットコインに暗い影を残し、ビットコインに対する信用低下を招くことは避けられようがありません。現に、ビットコインは急落しています。
ビットコインは、このままでは一瞬花咲いた徒花として利用者にそっぽを向かれて、利用するのを避けるようになりかねません。そうならずに、ビットコインを新たな通貨として育てようとするならば、何らかの法整備が必要ですが、現時点では、ビットコインを規制する国が多く、ビットコインに対して寒風が吹いている状態です。
タグ:ビットコイン
コメント 0