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「美味しんぼ」での福島原発批判、なぜ? [社会]

5月19日号のビックコミックスピリッツ(小学館)での漫画「美味しんぼ」が騒動となっています。

それは、主人公が福島の原発事故に取材に関する描写で、原因不明の鼻血が出るといった描写が書かれていて、「風評被害を招く」などと批判が佐藤していると言います。




福島第一原発事故の取材で鼻血が?


問題となっているのはビックコミックスピリッツ22・23合併号に掲載されたもので、その中で主人公らが福島第一原発の見学から帰ってきたところ、原因不明の鼻血を出すといった描写で、その中には、福島県双葉町元町長の井戸川克隆氏が実名で登場し、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と語ったという内容も含まれています。

主人公の鼻血は、医師の診断を受けても原因が特定されていないとは描かれているのですが、ネットでは「風評被害を招く」「ミスリードにつながる」といった批判で「炎上」状態になっていて、同誌はこの件に関する特集号の掲載を決めました。


原作者・雁屋氏のコメント


このことに関して当の福島県双葉町は正式に抗議を行っています。

この原因不明の鼻血に関しての双葉町元町長の発言などに関して、双葉町の抗議文では、「現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません」と、作中に実名で登場する井戸川元町長の発言を否定しています。

一方、原作者の雁屋哲氏は批判続出しているこの作品に関して、ブログでコメントしていて「当然ある程度の反発は折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった」と驚きを綴っています。それとともに、この福島第一原発に関する題材は23、24号と続くので「本格的な反論は、その24が、発行されてからにする」とし、福島第一原発完結後にするとしています。

さらに雁屋氏は、「その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかもしれない」と予告していて、さらに辛辣なことが描かれることが予想されます。


「美味しんぼ」はフィクション?


同誌編集部では「綿密な取材」に基づいたものというコメントを発表していますが、この騒動で一番傷付くのは、当の地元の人たちということがこの「美味しんぼ」にはすっぽりと抜け落ちていて、現に、福島第一原発事故に対して奮闘している大勢の作業員たちがいるのは事実であり、それらの人々の多くが鼻血などの原因不明の症状が起きているとは考えにくく、その「綿密な取材」はどこまで信じていいのか解からないというのが多くの人の思いではないでしょうか。

つまり、実在の人気物が登場してしまっていることが、この美味しんぼ騒動の原因があるとみられます。つまり、この「美味しんぼ」がフィクションなのかフィクションかはっきりとしていないことにこの騒動の大本が存在しているように見えます。








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