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山崎豊子の作品をランキングで振り返る [文学]

書斎にて永眠することを望み、眠りについた作家・山崎豊子さん。

一ヶ月を経てカメラを許され、その真髄がNHK「クローズアップ現代」で放送された。

ついては、山崎豊子さんの作品を、ランキングで振り返ろうと思う。


1位:沈まぬ太陽

2009年に映画化。渡辺謙が演じる「恩地」さんという響きの、意思の強い男性が印象深い。

さて、小説の方は、執筆された1995年当時、多くの出版社が人気作家である山崎豊子の作品を掲載しようとしたわけだが、内容がご存知のように日本航空内部のものだと判明し、避けられてしまった。そんな中、新潮社だけが掲載になんとか踏み切ったわけだが、その間日本航空では新潮社の雑誌は置かれなかったという。

映画化にあたっては、遺族への配慮、名誉毀損などの声から風当たりが強かった。表面上は全くのフィクションであるのだが果して実状は?山崎豊子さんが伝えたかった想いが強く伝わってくる作品だ。




2位:不毛地帯

こちらも2009年10月に唐沢寿明主演にてドラマ化されている。記憶に新しい人も多いだろう。

元々は、1973-1978年に「サンデー毎日」で掲載された小説だ。ドラマを見て興味を持ち、小説を手に取った人の感想は「文句なしの面白さ」ということだ。

尚、ドラマでは残念ながら低視聴率となり、後半は大幅にカットされたシーンがある。DVD版では収録してあるので、小説とともにご覧になってはいかがだろうか。

 


3位:白い巨塔

唐沢寿明主演にて、2003年にドラマ化され、大ヒット。ちなみに唐沢寿明は2009年の不毛地帯でも主演となっている。

ドラマ化された当時、医療ミスの問題が相次ぎ起こっていた。1963年の執筆当時ではフィクションとして描いたものがドラマ化と同時に現実として明るみになり、山崎さんもかなり驚いたようだ。

「とにかくこんなに面白い小説はない」との感想が多い。特に、ドラマを見た方は小説が苦手でも大いに楽しめるのではないだろうか。




4位:大地の子

1995年にNHKにてドラマ化。中国残留孤児・陸一心の物語だ。上川隆也が主演を演じる。

小説は1987年~。映像版では、中国への配慮のため、拷問や虐待のシーンがカットされている。しかし、残念ながらこの名作は中国では放映されていない。

日本と中国との文化や歴史の違い、背景が綿密に書かれている。山崎先生が膨大な時間をかけて調査した上で完成した、敬意を払うべき小説である。




5位:華麗なる一族

木村拓哉主演でドラマ化された。2007年1月、大河ドラマ「風林火山」の後に見ていた人も多いだろう。最終回の視聴率は40%にもなった。小説は1970年~。

金融機関などの勉強に半年の時間を費やし、幾多の取材を重ねて書かれている。非常に重厚で相当な読み応えのある大作。





以上、代表的な5作品(アマゾン人気順参照)をあげてみた。

ここで紹介しきれない名作もまだまだあり、ランキングをつけることに意味を感じられないほど圧倒される作品の数々で、恐縮せざるを得ないが、ここにご紹介させていただいた。


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