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人の顔が認識できない「相貌失認」。もしかしたらあなたも!? [健康]

人の顔が認識できない「相貌失認」という病気があるのを知っている人は少ないかもしれません。しかし、ある調査によりますと、人口の2%近くはこの相貌失認の症状があると言われています。

2%というと、学校で言えば2クラスに1人は、あまり顔が認識できていない人がいるということなので、結構な確率ですね。

ハーバード大学のケン・ナカヤマ教授の調査チームの調査でも、相貌失認の罹患率が2%前後いるらしいという結果が出ています。ナカヤマ教授は、社会は、相貌失念を広く知ることになるだろうと言っています。

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相貌失念の症状は、テレビや映画の鑑賞中、登場人物の筋がつながらず解からないというものや、ついさっき会ったばかりの相手でも、場所が変わると会ったばかりの人が解からないというものなどがあります。

映画やドラマで登場人物が全く覚えられないという方は、少しこの症状があるのかもしれません。



相貌失念の人は、相手を顔ではなく、声や歩き方、または、顔の鼻などの特徴的なパーツや服装などでしか、他人を認識できないというハンディを補っています。

この相貌失念という人の顔が認識できないという病気は、日常生活に支障をきたさないものから非常に症状が深刻で日常生活が送れないものまで症状の幅が広いのも特徴です。

人の顔が認識できないとなりますと、人間関係に大きな影響が出ることは間違いなく、相貌失念にかかっていることを知らなければ、人間関係の軋轢を生む原因になりかねません。

相貌失念という病気の存在を知らない場合は、他人を区別する工夫を自身で行おうとしないことが問題となってきます。



それではどうして顔の認識ができないのでしょうか。人が顔を認識するには、非常に複雑な情報処理を脳内で行っています。顔の一つ一つのパーツは認識できても、それらを組み合わせる情報処理が脳内でできなければ、人の顔が認識できないのです。

人の顔を認識するというのは、非常に高度な脳機能と言えます。これは、脳の側頭葉・後頭葉の「顔領域」と呼ばれる部分が何らかの原因で機能障害を起こすことで相貌失念になるとみられています。

つまり、脳の高機能障害により相貌失念が起きているのです。これにより、日常生活に支障をきたしている人は、人生に絶望しないかと心配になります。人の顔が認識できないということは、他人との交流という日常生活を営む中で最も重要なことが欠落しているので、人生が非常に味気ないものに堕している場合が少なくないように想像されます。


人の表情が解からないということの切実さは、他人との絆を結ぶことにとっては大きな障害となって立ちはだかり、相貌失念の人が社会的に孤立する原因になりかねません。

人間は、他人を認識する場合、顔の表情以外に、その人の仕種や声、体格などでも人を認識しています。このため、相貌失念にもかかわらず、日常生活に何の支障もきたさないために、相貌失念であることを知らない人が多く存在するといわれています。

例えば、ブラッド・ピットは、相貌失念であることを告白していますが、他人の顔が覚えられないということのハンディは、想像するだけでも悲しいもので、相貌失念である人は、他人との関係を取り持つのに人並み以上に苦労していることは容易に想像できます。


治療法は現在は確立されていません。ですので、やはり自身が相貌失念の症状を持っているかを認識し、それに対処する行動を意識的にとることが大事です。









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